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ノートパソコンで小規模ビジネス向けローンの申し込みを行っている女性。

健康志向が追い風に!お洒落なノンアルカクテルに注目【NY発EC最新事情〜ノンアルコールリキュール編】

見た目もノンアルコールに見えない本格的なボトル。

海開きも終わり、ニューヨークの街は夏になって賑わいを見せていますが、最近ではニューヨーク州バッファローでのマスシューティングやマンハッタンの地下鉄での銃撃事件などもあり、銃の規制に関するデモがマンハッタンでも起こるなど治安に対する不安要素も広がっています。それでも日本に入国する際の隔離期間もなくなり、さらにはアメリカ入国の際のPCRテストも6月12日より廃止されたことで日本からアメリカへ観光や出張で来る人たちが増えて来たようです。

夏が短いニューヨークでは夏の期間に屋外シートで友人たちと食事をしたり、ルーフトップバーでお酒を楽しむのですが、近年、ジェネレーションZなどの若年層のアルコール離れが顕著になり、そういった場所でもお酒を楽しむ形に変化が起こっています。

乾杯シーン
若年層を中心に顕著なアルコール離れ。

若年層を中心にマインドフルネスな生活へとシフト

米国心理学会が2021年3月に実施した調査によると、成人の4人に1人がパンデミックが起こった2020年3月以降にさまざまな不安から飲酒量が増えたという結果が出ています。また、2020年のランド・コーポレーションの調査では、パンデミック時に米国内のアルコール消費量が14%増加したことが明らかになっており、女性は1日4杯以上飲む大量飲酒の日が41%増加したそうです。この結果から見ても明らかなように、パンデミックによるストレスによってアメリカでは飲酒量が増えたという人が増加しました。

そんな中、2021年のNielsenIQのオムニバス調査によると22%の消費者がアルコールの摂取を控えているという結果があり、飲酒量を控える理由としては「健康、ウェルネスに気を遣っているため」「飲酒機会の減少」「趣味思考の変化」が挙げられています。

パンデミックのストレスによって飲酒量が増加した人が多いことは事実であると同時に、アメリカでもイギリスで発祥した「Dry January」(毎年1月の一ヶ月間はお酒を飲まない運動)が若年層を中心に浸透しつつあります。パンデミックによって自分と見つめ合う時間ができたり、自然と触れ合う機会が増えたことで「自分の心にフォーカスする」というマインドフルネスに目覚めた人も多く、飲酒量を減らしたり、お酒をやめることに成功した人も増えています。

こうした脱アルコールの動きはミレニアルやジェネレーションZなどの若い層に特に顕著で、Insiderによると「Dry January」2020年のノンアルコール飲料の売上は33%急増し、3億3100万ドルに達しています。若年層が率先してアルコールを減らす動きをしていることになります。

パンデミックによってマインドフルネスな生活、健康にフォーカスする人が増えた。

飲まない日を作る,飲む日はマインドフルな飲み方を

飲酒量を減らしている人たちの中には完全にお酒を断つという選択をした人ばかりではありません。2021年10月のNielsenIQの調査データによると、お酒を減らす選択をしている人たちもネットショッピングでアルコールをカートに入れているということです。「お酒は好きだけれど、お酒を飲まない日をきちんと確保する」「飲み会の席では飲むが家では飲まない」といったように、臨機応変に対応している人が多いことです。実にノンアルコールビール、ワイン、スピリッツの購入者の78%が、アルコールビール、ワイン、スピリッツも購入しているといいます。この考え方はフレキシタリアンを取り入れる人たちにも共通しているように感じます。お酒を飲む人たちも完全にお酒を断つのではなく、お酒を飲まないライフスタイルを模索する消費者が増えていることを物語っています。

ニューヨークタイムズ紙のレポートによると、会社の飲み会で飲みたくもないワインを考えもせずに飲むのではなく、「お酒をなぜ飲むのか?」を考えて飲むことを“マインドフル ドリンキング”と定義しています。「アルコールを飲むという決断をするという点で、自分の行動に意識を向ける」ことが重要であり、そうした人は自分の飲んだ量を把握し、“Sober Curious”同士を結びつけ、お酒のないブランチや朝食ミーティングなどを行い、お酒をコントロールできるようになると言います。

「Dry January」に代表されるお酒を飲まないライフスタイルはパンデミック以降、加速しています。

・マインドフルネスが加速

パンデミックのストレスによって飲酒量が増加した人々の割合が上昇。そうした結果もあり、「自分の心にフォーカスする」人々が増え、飲酒を控える動きが始まる。

ドリンク入りグラス
お酒を完全に止めるのではなく、飲まないライフスタイルを模索する人も多い。

・若年層を中心に、Sober Curiousが増加

健康志向、節約、飲酒機会の減少やイギリスではじまった「Dry January」の影響もあり、ミレニアルやジェネレーションZを中心に、お酒を飲まない生活をする「Sober Curious」が増えている。

・お酒をコントロールするマインドフル ドリンキング

お酒を減らすライフスタイルを模索している人々はお酒を完全に断つのではなく、飲まないシチュエーションを作る、飲む際は「アルコールを飲むという行動に意識を向ける」という“マインドフル ドリンキング”を実践するようになる。

カクテル顔負け、モクテルも進化中!

昨今のトレンドを受け、バーやレストランでもアルコールを含まない、ノンアルコールのカクテルの総称、“モクテル”をよく見かけるようになりました。モクテルは普通のジュースとは違い、バーテンダーがカクテルを作るように味わいを計算し、作られたノンアルコールのカクテル。アルコールが飲めない、現在は辞めている人たちでもバーの雰囲気は楽しみたいという人も多く、多くのバーで浸透してきています。車社会のアメリカでは男性が運転をする際はモクテルを楽しみ、一緒に来店する女性はカクテルを楽しむというシチュエーションも多いといいます。ニューヨークのバーやヒップなレストランではモクテルがメニューに当たり前のように存在しています。

日本でも初めて六本木にノンアルコール専門のバー「0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE」がオープンするなど、その流れはトレンド的にも広がっています。

ノンアルコールのウィスキー
ノンアルコールのウィスキーも巷で見かけるように。

ノンアルリキュールのバリエーションも豊富に

モクテルトレンドが広がる中、モクテルを作るためのノンアルコールのリキュールも豊富に見かけるようになりました。市販されているノンアルコールリキュールのお陰で家庭でも簡単にモクテルを楽しめるようになる他、缶入りのモクテルも販売され、そのラインナップは豊富になっています。中にはアルコールによる精神的な障害などに苦しんだ過去を持つセレブリティがFounderとして参加したものや、リキュールと同じ本格的な製法で作られたノンアルコールのリキュールがあるなど、その進化には目を見張るものがあります。オススメのノンアルコールリキュールをピックアップしました。

Kin

Kinブランドイメージ グラスとボトル

モデルのベラ・ハディットが Co-Founderとして加わっているブランド。飲酒を自分自身をケアするという行為に変えるというメッセージを発信しており、マインドフルネスにフォーカスしている。リキュールの他、缶入りのフルーツカクテルなども販売している。

Seedlip

Seedlip製品ボトル

2013年にスタートしたノンアルコールリキュール。さまざまな柑橘系フルーツやハーブ、スパイス、野菜を配合した3種類を販売している。ホームページにはカクテル顔負けの本格的なレシピも掲載されていて、家庭で簡単に本格的なモクテルを楽しむことができる。

Monday

Mondayブランドイメージ

ウイスキー、ジン、メスカルをノンアルコールで製造している。ウィスキーはカスクを使用し、メスカルはアガベにフルーツやスパイスを加え、厚みのある味わいを実現している。ジンはカリフォルニアの蒸留所で天然素材を使い、丁寧に醸造されているという本格派揃いだ。

AMASS

AMASS製品ボトル、フール、スパイス

ジュニパーやコリアンダーなどのスパイスを使用し、ジンのような爽快感のある味わいを生み出している。ソーダなどでシンプルに割ると夏場に美味しく飲める。ブランド自体はリキュールも数種類販売しているため、アルコールメーカーが販売するノンアルコールリカーになる。


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